2015年9月25日金曜日

版画とか、日本画とか




こんにちは。“がくぶちょー”です。
今年は、シルバーウィークの休日があるので、すでに先週から後期授業が始まっています〜!

横浜美術大学は、2年生から実技8コース絵画・彫刻・クラフト・プロダクトデザイン・テキスタイルデザイン・ビジュアルコミュニケーションデザイン・映像メディアデザイン・イラストレーションに分かれて勉強しますが、2年後期の金曜日は「コンテクスト・アーツ科目」というコース以外の分野を学ぶ実技授業がありますコンテクストという言葉には、文脈・背景といった意味があり、本業のコース専門性の周辺分野を学び、豊かな表現につなげていくことがこの授業の目的です。


例えば「版画演習」
絵画や彫刻といったファインアート系コースの学生が表現の幅を広げるために学ぶほか、印刷の原理が体験できるのでビジュアルデザイン系コースの学生にもおすすめです。


「日本画演習」の教室にて
日本画の顔料って本当にきれいな色ですね!鉱物から作られる岩絵の具はとても高価です。ふつう油彩やアクリル絵具はチューブから色を出しただけで画面に定着しますが、日本画の顔料は…
(にかわ)という特殊な接着剤と顔料を混ぜて画面に定着させます。顔料の粉だけでは紙にくっつきませんよね〜。(にかわ)は、動物や魚の皮、骨などに含まれるコラーゲンが原料。肉や魚料理を置いておくとできる煮こごりと同じ原理で固まります。
顔料の色の名前って味がありますね〜。
「新橋」…? 明治時代、新橋駅近くの芸者さんが着る和服の色として流行ったそうです。欧米から輸入された化学染料です。「銀鼠ぎんねずも、やはり江戸時代に着物の色として流行した明るい鼠ねずみ色です。一番右の「水干黒」も謎ですね…。(すいひ)とは、土を原料とした水干絵具(すいひえのぐ)のことで、その黒い色ということだそうです。

「版画演習」「日本画演習」のほかにもたくさんの「コンテクスト・アーツ科目」が開設されています。

…「デジタルアニメーション演習」「写真演習」「電子音楽演習」「ファッションデザイン演習」「グラフィックデザイン演習」「プロダクトデザイン演習」「絵本演習」「コンテンポラリーアート演習」「彫刻演習」「アートキュレーション演習」…

とてもいっぺんに紹介しきれませんね〜

とりあえず次回は、去年もご紹介した「電子音楽演習」の授業の様子でも見ていただこうかなと思っています。
お楽しみに!

昨年度の「電子音楽演習」で学生が制作した素敵な楽曲をYouTubeにアップしてありますので、ぜひ聞いてみてください。どちらかというとアコースティックな感じ…こういうのもMacで作れちゃうんだね〜 ちなみに映像は学生作品ではありません。プロが作った映像に学生が制作した音を乗せるという演習です。

https://www.youtube.com/watch?v=o5LTkK0OMjE




http://www.yokohama-art.ac.jp

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2015年9月1日火曜日

スタジオジブリ高畑勲監督!

▶︎
ぶちょろぐマークも秋の装いに…

こんにちは。“がくぶちょー”です。
さぁ〜9月が始まり、めっきり涼しくなってきましたね

今日は、BigNewsから。

今年度の横浜美術大学芸術祭において、
スタジオジブリの高畑勲監督による特別講演会が開催されることになりました。



ポスターもこのように完成。

先月も地上波テレビで高畑監督の作品が立て続けに放映されていました。貴重なお話しが実際に聞けるのは、本当に楽しみです
講演会の詳細は ▶︎コチラへ

実はこのポスター、日本アニメのレジェンド、高畑先生の講演ということなので…(うれしくてつい、無理を言って?)“がくぶちょー” 自ら僭越ながらデザインをさせていただきました。

高畑先生のプロフィール文字をきちんとたくさん載せなければならないのと、作品写真を3点、ほどよいバランスで入れるのに苦労しました。最新作「かぐや姫の物語」の写真の扱いが比較的大きいので、そのイメージを極力損なわないよう全体に配慮しました。文字の書体イメージは、文学的な気品が出るように、細めの明朝体を使いました 「リュウミン」というよく使われる美しい書体です。




…では、ここで、使用する「フォント(書体)」の種類によって、表現されるイメージにどのような違いが出るか見てみましょう! ビジュアルデザインの勉強ですね〜

手始めに明朝体をドカッと太くしてみました。力強くなりましたが、少し重厚というかクラシックな感じでしょうか…

次は、もう一方の代表的なフォント「ゴシック体」を見てみましょう。非常にパワフル!目立ちます。そのかわり、やわらかさというか優しい雰囲気はないですね…

細めのゴシック体にすると意外にも今風で軽やか。もしかしたら、これもよかったかもしれませんね〜

親しみやすさが出る「丸ゴシック体」。う〜ん巨匠の講演会にはどうでしょうか…緊張感がないかな


コレ完全に違いますね。今回は落語の寄席じゃありません。コレいわゆる「勘亭流」という江戸文字。芝居文字とも言い、歌舞伎や相撲の番付でもおなじみですね…



そして、いろいろ検討した結果、こういうデザインにさせていただきました。


まだ、少し先のことですが、ぜひ横浜美術大学芸術祭にお越しいただき、高畑先生のお話を聞いてみてください




おあとがよろしいようで。
では、本日はこのあたりで失礼いたします…

(ホント言うと「おあとがよろしいようで」は、この後に出演者がまだいる時、おあとの準備ができたので…といった意味で使うそうです。最後の人、トリは使わないそうです…。この後 LINEハマウスが出てくるからいいのかな…)





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