2015年1月29日木曜日

美術の採点〜ヒソヒソ話(+電子音楽作品提出)


1月末は 、後期授業の期末となります。
…で、講評や採点で急激に忙しくなり、 ごぶさたしてしまいました、少し「ぶちょろぐ」サボりました
1週間ぶりの “がくぶちょー” 登場です。

今日は時節柄、まずは大学の授業の採点とか成績とかをテーマに、少しヒソヒソとお話していきましょう… 重大な秘密事項だったり、別に罪悪感とかがあるわけじゃないのですが、何となく…です

大学の授業で先生が点をつける時は、ふつう、レポート出してもらったり、試験したり、出欠を考慮したりして採点しますよね。ふつうのタイプの大学では…。“がくぶちょー”ふつうのタイプである講義科目も担当していて、このようにレポートを提出してもらって評価をすることもあります。レポートをNHK風に床に並べて撮影してみました。意味も無く…【要確認!】この写真、文字は読めないよね? ちゃんとぼけています〜 個人情報保護法的にもOKで
でも、横浜美術大学はふつうのタイプの大学ではありません。そうです、美大なのです。従って、こういうふつうのタイプではない授業をするわけです。
これはいわゆる講評風景ですね。全体的なレクチャーをしてから、ひとつひとつの作品に対して先生がアドバイスや意見、感想を述べていくスタイルが一般的。実技は複数の先生が一緒に担当する授業が多く、オムニバス授業といいます。音楽で、オムニバスアルバムって聞いたことありますよね。いろいろなアーティストが楽曲をひとつのCDに集めて出したりするヤツです。意味はそれと同じ。まぁ、いろいろな センセー  指導” をひとつの “授業科目 に集めてやってるヤツってとこですね。

【質問!】美術って、いろんなセンセーがテキトーに好き嫌いで何となく点つけてんじゃないの〜?

【ベストアンサーに選ばれた回答】それは違います。横浜美術大学では、下図のような成績評価基準を設け(平成27年4月から実施)、全ての教員に、定められた学修目標に対して履修学生がどれくらい達成できたかということを基準に成績評価をします!
 研究室やコースによっては、成績ランクをさらに細かく分けて表記している場合もありますよ。
まぁ、人がやっていることなので、甘めの先生もいるし、辛口の先生ももちろんいらっしゃいますが、そこを極力公平に評価していただく努力しています!ってことです〜


クソ〜 クソって言っちゃだめでしょ、センセーなんだから! まだこんなに採点残ってる〜 “ぶちょろぐ” 書く時間ないよぉ また言い訳言って弱音はいてる…



★ ★ ★ 


あっ、そうそう !忘れてた〜 今日のタイトルは美術の採点〜ヒソヒソ話+電子音楽作品提出)でした。
 電子音楽演習のDoi先生から、授業でハマビ生が作曲して制作した楽曲を借りてきました。▶サウンドが学べる美大!!

授業の課題は、海外ドラマのオープニング映像にふさわしい音楽を制作するというものです。…学生とは思えない素敵な出来ですよ。映像にも合ってるし…ぜひ聞いてみてください!

▶YouTubeで ←ココをクリック


PCならコレで聞けるかな
携帯ではたぶん作動しません…上のYouTubeでね
 
©Home Box Office Inc.



卒制ネタは、やっぱりちゃんと展示した後にします…

▶ハマビもどる!

2015年1月22日木曜日

ガテンの掟(おきて)


前回登場の謎のチェンソーおじさん …その正体はすぐに判明します


こんにちは。 “がくぶちょー”です。

謎のチェンソーおじさんの正体は、失礼しました!〜 彫刻の中野先生です。


ところで、今日のお題は「ガテンの掟(おきて)
 
「ガテン」とは、いわゆる「ガテン系」のことです!【ガテン系の意味】俗に建築・土木関係や製造業など肉体労働を主とした職種、または、そういった職に就いている人。かつてあった求人情報誌の名前が由来。/goo辞書

ガテンについては、▶謎のアーティスト…のブログで前にも少し紹介しましたね。
写真の謎のアーティスト▼ナギラ氏も後でまた登場しますよ。
今のところ “ぶちょろぐ” 最多出演かな?

では、彫刻の中野先生の話に戻りましょう。
中野先生は優しさと厳しさの両面を併せ持つタイプのアーティストです!
…ってゆ〜か、マジ、作品、ぶっちゃけ “素敵っす”!
(失礼な感じのヤンキーっぽいコメントお許しください…)
でも… そこには、素敵な作品つくるための、厳し〜い「ガテンの(おきて)」があるのです!!
例によって整理整頓が完璧で “道具萌え〜で美し〜い” のですが、実は危険がいっぱい。
…で、安全のために
作業時の服装をはじめとして、いろいろな決まり事 = (おきて)を守らなければならないのです!▲これは彫刻の掟


▼ちなみに、こちらはクラフトのです。

▼より具体的でわかりやすい安岡先生直々ご苦労さまです!

NG事例写真集
さすがに水着で作業しないでしょ
 

…そんなわけで、それら数々の掟を頑(かたくな)に守りながら、厳しく自分を律し、丹精込めて作り上げた作品の展覧会が横浜美術大学ギャラリーで開催されていました。

▶謎のアーティスト…で登場したガテン3人組の展覧会です。退任記念?…みなさん、助手勤務の任期を全うし、それぞれの道に旅立って行きます。


…では、会場に入ってみましょう。



??

ゲームセンターですか

スロットレーシング懐かしいな〜



▼おぉ!コレは… そういうことだったのね〜

金工の丸山祐介さん作のレーシングカーですね。
▼作品と同じ質感だぁ(ちゃんと展示作品もたくさんありますよ〜!)

サムライっぽい作品もつくるんですね。丸山さんは今後も横浜美術大学に残り、さらにじっくりと実技指導を続けていく予定です。もちろん作家としても、ますます活躍してくださいね!



▼これは木工の井上敦史さん作のレーシングカー。
凄い…木製ボディーだぁ〜
▼井上さんの展示は家具!
値段が付いてる花器なら何とか買えるかな?
本学出身の井上さんは、家具やインテリアデザインの会社を起業してバリバリ仕事をしていくそうです。ぜひBIGな仕事をしてくださいね!


こ、これは… ファブリックのレーシングカーですか。おニャンコカー、あんまり早そうじゃないなぁ

最後はテキスタイルデザイン柳楽(なぎら)晃太郎さんの登場ですね。▶謎のアーティスト…の時に紹介したワイシャツを織り込んだ作品が完成していました。
▼ネクタイ織り込みタイプもありますよ。
ファブリックアーティストの柳楽(なぎら)さんは、ドイツに渡り、世界に通用する国際的な作家を目指します!



…学長、fbやってないと思います。


★ ★ ★

早いもので、そろそろ…
…の季節ですね。

次回のネタは卒制提出とかかな?(考え中〜)

2015年1月19日月曜日

「学問のすゝめ」じゃなく「失敗のすゝめ」なのだ〜!



謎のチェンソーおじさん …その正体は最後の方で


こんにちは。 “がくぶちょー”です。
OPEN YOKOHAMA ロゴ
(横浜市HPより)

先日、またまた今年も早速、お仕事で横浜市役所に行きました。
前回は… ▶横浜市との産学連携プロジェクトです! 

そして、なぜか今日のタイトルにあるように「学問のすゝめ」じゃなく 大学生には)「失敗のすゝめ」なのだ〜!ということを痛感した “がくぶちょー”でした。ど〜いうこと〜?? 詳しくは後でね…


実は「大学と連携した地域社会づくり」という どちらかというとお堅い” シンポジウムに出席したのですが…
その前に、会場で発見!しました〜
このシンポジウムは横浜市の「横浜  大学・都市パートナーシップ協議会」という団体が主催しているのですが…
その団体のシンボルマーク▲コレは、現在似顔絵画家(!)として活躍している花澤佑太さんが、横浜美術大学在学中にデザインして正式採用されたものです!!実名出していいって、本人の許可もらいました〜
▼マーク、グラデ付いてる方がカッコいいね

そういえば、似たような話、前にもあったな… ▶シンボルマークあれこれ

…で、▼コレ似顔絵画家として活躍している花澤氏です。花澤画伯は向かって右の体育会系(風)のお兄さん。ちなみにもう一人の女性は秋葉原のメイドカフェデザイナー(少し謎な職種ですが…)のN畑さん。この人もハマビ卒業生です〜
彼は、爆笑似顔絵専門店「カリカチュア・ジャパン株式会社」の専属アーティストなのです!大阪御堂筋店店長だって〜▼自画像


では、「大学と連携した地域社会づくり」シンポジウム会場に戻りましょう。
あれれ〜? 会場の看板…やばくない? もうちょっと気合い入れてちゃんと作ってください〜 直し方いい加減なんですけど…花澤画伯が泣いてますよ〜 林市長さんよろしくお願い致します〜


ところで、地域社会といえば、みなさん、横浜にある有名な会社といえば何を思い浮かべますか??

横浜名物、おいしいシウマイ〜崎陽軒〜♪♪
新幹線乗った時、新横浜でつい買っちゃいますよね…


そして、そして、昨年末にBigなNEWSが飛び込んで来ました。横浜美術大学にも300台以上導入されているMacPCでおなじみのアップルが、横浜のみなとみらい地区にアジア最大級の研究開発拠点を設置することが決定しました!

それは メチャクチャすごいことですねぇ〜
横浜がシリコンバレー(知らない人はググってね)みたいになるのかな!?
(YAHOO! JAPANニュースより)

あと、日産自動車のグローバル本社も、みなとみらいにありますよ。
Nissan - Innovation that excites
シンポジウムでは、その日産自動車の志賀副会長が大学での人材育成についてお話をされました。なかなかためになる、とてもいい話でした!
印象に残ったことは…(これから世の中が欲しい人材は?にそのまま置き換えられると思います)
教えられたことをきちんと真面目にこなすマニュアル的な能力ではなく、先生や友人、そして外国の人々と意見を交わし理解し合う「共感力」、失敗をおそれずチャレンジする「革新力」、恥ずかしがらず できれば英語で 積極的に世界へ「発信する力」が大切だということです。わかりやすいですね〜。極論、大学で大学の先生は、授業で教えることをやめた方がいいんじゃないですか?とまでおっしゃっていました。→つまり自分自身で考えるトレーニングをした方が良いということ。

特に失敗をおそれずチャレンジする「革新力」は、美術・デザインを勉強する美大生たちも相当鍛えられているのではないでしょうか。自分自身の目で観察し、独自のテーマを考え、その上で何らかのオリジナリティーある表現を試みることは、クリエイティブで革新的な能力を育みます。最近、美大生がデザイン専門職以外の総合職に迎えられることが増えているのは、まさにこういった理由なのでしょう。あと「発信力」という面でも、横浜美術大学ではデジタルメディア教育にも非常に力を入れています!あとは英語かなぁ…なんで字が小さくなるの〜

美大のようなモノづくりを学ぶところは、入学してから卒業するまで、常にずっと優等生ということは、もしかしたらそんなに良いことではないのかもしれません。むしろ大学生のうちに大きな失敗をした方が(美大だったら失敗作かな)、その後の長い人生で成功をつかむ大きなヒントになるんじゃないでしょうか。それって、若いうちにしかできない、ホントかけがえのない貴重な勉強です。

今日のタイトル、「学問のすゝめ」じゃなく「失敗のすゝめ」なのだ〜!の謎がようやく解明されましたね。


Nissan - Innovation that excites
とにかく、日産の副会長さんのお話を聞いて “がくぶちょー”も相当勇気づけられました。ありがとうございました!


★  ★  ★ 

…ところで、冒頭の「謎のチェンソーおじさん」の正体の件ですが、
今回は「失敗のすゝめ」のお話がかなり長くなりましたので、次回の延期します。すいません… チェンソーおじさんは謎のままにしておきます。ではまた。